法人印鑑(代表者印・角印・割印・契印・捨印など)の押す位置
会社印鑑の押し方~実印・銀行印・認印を捺印する位置を解説~
会社印鑑には、丸印・角印・ゴム製の住所印など様々な種類があり、 「それぞれの会社印鑑をどのように使い分けるのか」「書類に押印する際、どの印鑑をどの位置に押せば良いのか」と迷ってしまうことも。
そこで、このページでは、会社印鑑の種類や使い道、そして正しい押し方を分かりやすく解説します。
最後まで見ていただければ、会社印鑑の押し方に迷うことなく、今までよりもスムーズに文書を作成できるようになるはずです。
まずは、会社印鑑セットを購入したものの使い方や押し方がよく分からない方、そしてこれから会社印鑑セットの購入を検討している方のために、それぞれの印鑑の種類から確認していきたいと思います。
会社印鑑の種類と使い道
押し方を解説する前に、まずは業務上で使用する会社印鑑を解説します。必要な印鑑は、登記申請の方法や金融機関・取引先の指定、社内の業務によって異なります。
【2026年9月9日確認】2021年2月15日から、オンライン登記では会社・法人の印鑑提出は任意です。ただし、申請書または委任状を書面で提出する場合は、あらかじめ会社の印鑑を登記所へ提出し、その印鑑を押す必要があります。会社の印鑑証明書が必要な場合も印鑑の提出が必要です。出典:法務省の案内。
既に会社印鑑セットを購入された方は、その他に必要な印鑑がないかどうかも合わせてぜひ確認してみてください。会社実印(代表者印・丸印)
登記所に提出して会社の実印として使う会社印鑑。 重要な取引に使用する、印鑑証明書で印影を照合できる会社印鑑です。外側に会社名・内側に役職(代表者印・代表取締役印など)が彫られています。
- 形:寸胴タイプまたは天丸タイプの丸い形が一般的
- サイズ:18.0㎜~21.0㎜が一般的
- 用途:登記申請する時/契約書に署名捺印する時など
会社銀行印
金融機関に届出印として登録し、小切手や手形の発行など会社の資産を動かす時に使用する重要な会社印鑑。外側に会社名・内側に銀行之印や銀行印と彫られた印鑑です。
- 形:寸胴タイプまたは天丸タイプの丸い形が一般的
- サイズ:16.5㎜~18.0㎜が一般的
- 用途:法人口座の開設・口座振替/小切手・手形
なお、会社銀行印は会社実印と混同を避けるため、異なるサイズ・異なる形状(寸胴または天丸)で作成します。便利だからと実印・銀行印をひとつの印鑑で使い回ししてしまうと、下記のようなデメリットがあります。
- 紛失・盗難の際のリスクが高まる
- 実印と銀行印を別々に持ち出すことができない
すでに会社実印を銀行印として届出してしまった場合でも、届出印を変更することができるのでご安心を。万が一、2本の会社印鑑を使い回している場合は、会社銀行印の作り直しをおすすめします。
会社認印(社印・角印)
契約書ほど重要でない文書や社内文書、そのほか押印が必要な時に使用する使用頻度の高い会社印鑑。会社名が彫られた四角い印鑑です。
- 形:正方形が一般的
- サイズ:21.0㎜または24.0㎜が一般的
- 用途:契約書以外の社外文書/社内文書/通知/見積もり/領収書/請求書など
会社認印は、
また、会社印鑑の総称を示す「
法人だけでなく、個人事業主の方も作成しておくと便利です。
ゴム印(住所印)
ゴム印は、印面がゴムでできている会社印鑑。会社の住所などが彫られており、基本的には会社の情報を記載したい時に使う印鑑です。- 形:長方形
- サイズ:フリーサイズ
- 用途:文書へ会社名や住所を入れたい時/封筒/パンフレットなど
ゴム印は木台・アクリル台・親子住所印(パーツが取り外しできるタイプ)など様々な種類があります。会社名だけでなく、様々な文面を彫って使うこともできる便利なスタンプです。
スタンプ類(データ印など)
業務内容によっては、領収書などに押印する日付入りの領収印、検収印などが必要なことも。日付印・重要・極秘・社外秘・確認済など、業務上必要となる様々な印鑑を印鑑ショップなどでオーダーメイドで作成してもらうことができます。繰り返し使う文面などをスタンプにしておくととても便利です。
以上、会社印鑑の種類と使い道を解説しました。
よく使われるのは、会社実印・会社銀行印・角印の3種類ですが、すべての会社で3本が必須という意味ではありません。 ゴム印やその他のスタンプ類は、手書きでも対応できますが、印鑑を押印することにより、会社としての信頼性をより高められるメリットもあるので、必要に応じて揃えると良いでしょう。
どこにどれを押すべき?基本的な会社印鑑の押し方を解説
それでは、いよいよ本題である会社印鑑の押し方について解説していきます。会社によって書類の様式に違いがあるため、時にはどの会社印鑑をどこに押すべきなのか、押し方に迷ってしまうことも。 ここでは、基本的な会社印鑑の押し方やマナーを解説しますので、どうぞお役立てください。
署名捺印する時の押し方
会社実印を押す場合は、印影と氏名が読み取れるようにし、指定の押印欄や提出先の案内に従ってください。印鑑証明書と照合する場合は、特に鮮明な印影が必要です。証明書が不要なら必ず文字に重ねる、という一律のルールではありません。会社印・社判・角印の押し方
会社名や住所の近くに押すことがありますが、書式に指定があればそちらを優先します。文字に重ねるだけで印影の悪用を防げるわけではないため、保管場所と使用権限を決めて管理しましょう。割印・契印・消印の押し方
例えば契約書を作成する時は、署名捺印以外にも様々なところに会社印鑑を押印します。間違えやすいのが割印
割印とは、同じ契約書を複数作成した時に、それぞれの契約書が同じタイミングで作成されたことを証明する印鑑です。押し方は、それぞれの契約書を重ねて、すべての契約書の1枚目に印影が残るように押印します。割印を押すことで、後から契約書が複製されたり、また用紙ごと別のものにすり替えられてしまうことを防ぐことができます。
契印
契印とは、契約書の枚数が2枚以上になる時に、それぞれのページが同一の契約上であることを証明する印鑑です。押し方は二通りあるため、下記をご覧ください。- ホチキス止めされた契約書:すべてのページの見開き部分に押印
- 製本された契約書:表と裏、両面の袋とじテープと表紙にまたがるように押印
契印を押すことで、一方的なページの差し替え・抜き取り、そしてページを勝手に増やしてしまうことを防ぐことができます。
消印
印紙税の課税文書に収入印紙を貼る場合、文書と印紙の彩紋にまたがって、再使用できないよう明瞭に消印します。消印は、契約書に押した印鑑と同じである必要はなく、文書の作成者・代理人・従業者などの印章または自筆の署名でも可能です。単なる斜線や「印」の文字だけでは消印になりません。出典:国税庁「印紙の消印の方法」。訂正印の押し方
記載された文面を訂正(加筆・削除)したい場合は、訂正したい部分に二重線をひき、元の文字が見えるように訂正印を押印します。欄外には訂正した内容が分かるような記載が必要です。また、この時に使う会社印鑑の種類は、署名捺印に使われている会社印鑑と統一します。
ただし、基本的にあまりにも訂正箇所が多くなりすぎてしまうのは好ましくありません。後からトラブルを防ぐために作り直しを検討するのも一つの手段です。
捨印の押し方
捨印とは、余白の部分に予備の印影を押印することを言います。例えば、後から訂正箇所が見つかった際に、その都度、会社印鑑で訂正印を押印しなくても済むように備える印鑑です。捨印があると、一方的に文面の改変ができてしまいます。悪用の可能性はゼロではないため、信頼できる取引先でない限り、会社印鑑の捨印は避けるほうが安心です。
会社印鑑の押し方を間違えた場合
訂正や押し直しの方法は、書類と提出先の指定によって異なります。自己判断で印影を消したり重ねたりせず、提出先に確認してください。再作成できる書類は、読み取りやすい状態で作り直す方法もあります。契約は、特別な定めがある場合を除き合意によって成立しますが、書類の証明や所定の手続きに必要な押印条件は別に確認します。政府の押印Q&Aも参考にしてください。
まとめ:押し方の基本ルールを学んで信頼される文書作りを
会社印鑑は、位置などの押し方だけでなく、綺麗に押すことも大切。そこで、 最後に、会社印鑑の綺麗な押し方のコツを以下にまとめました。- 必ず印鑑マットを使う
- 印面に朱肉を均一になじませる
- 「の」の字を描くように力をかけて押す
会社印鑑は様々な種類があるので、押し方はもちろん、朱肉かインクかを間違えてしまうことも多いので要注意。印鑑は朱肉を使い、ゴム印やスタンプはインクを使ってください。
会社印鑑は、法人・個人事業主に関係なく会社の顔となります。
会社印鑑の押し方を間違えてしまうと、先方から 「この会社、本当に大丈夫なの?きちんとしているの?」 と不安に思われかねません。 逆に、いつも印鑑が丁寧に押印されていれば、それだけで会社としての印象も良くなります。
ぜひ会社印鑑の押し方をマスターして、いつも美しい文書を作成してみてください。
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