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会社印鑑を紛失してしまった場合の手続きから登録変更の手順
「確かに保管していたはずなのに、会社の実印が見当たらない…」
「持ち出した会社の銀行印をうっかり無くしてしまった!」
頻繁に使うわけではない会社印鑑。 使いたい時に見つからず、いつの間にか紛失してしまったということもあるかもしれません。
このページでは、会社印鑑を紛失してしまった場合に、どのような対応をとるべきなのかを解説。
最後までお読みいただけば、今まさに会社印鑑が無くなったことに気が付いた方も、混乱せずに手続きができるでしょう。
まずは、会社印鑑を紛失してしまった時の流れから見ていきましょう。
【保存版】会社印鑑を紛失してしまった時の流れ
会社印鑑を紛失した時は、まずどのように対応するべきか流れを把握しておくと、焦らずに対処できます。会社印鑑の中でも、紛失してしまった時に手続きが必要となる会社印鑑は実印と銀行印。 そこで、会社印鑑を紛失してしまった時にまずやるべきことを実印編と銀行印編に分けて見ていきたいと思います。
会社印鑑紛失手続きの流れ~実印編~
紛失手続きの流れを紹介しているWEBサイトはたくさんありますが、このページでは最も効率的な手続きの流れを解説します。【1】紛失手続きを行う前に用意するもの
- 新しい会社実印用の印鑑
- 代表者個人の実印
- 代表者個人の印鑑証明書(発行から3ヵ月以内のもの)
- 代表者個人の公的身分証明書(運転免許証・パスポートなど)
会社実印を紛失したら、すぐに新しい実印用の印鑑を注文しましょう。
印鑑の通販サイトならば、早ければ注文した翌日~翌々日には新品の会社印鑑が手元に届きます。新しい会社印鑑がすぐに用意できるか・できないかによって、紛失手続きの流れが少し変わるため、少しでも早く注文しておきましょう。
また、会社印鑑の紛失手続きをする時は、代表者個人実印や印鑑証明書も必要となるため、事前に用意します。
【2】法務局に書類を提出をする
- 印鑑・印鑑カード廃止届(印鑑またはカードのみの廃止も可)
- 印鑑(改印)届書
- 印鑑カード交付申書
上記書類を、法務局の窓口または下記法務局のWEBサイトから入手し、代表者個人の実印や印鑑証明書、身分証明書、新しい印鑑とともに持参します。
法務局 登記事項申請書(商業・法人登記)・印鑑証明書等の交付請求の様式
実際に提出する書類は、どのような状況で会社印鑑を紛失しているかによって少し違いがあります。手続きの流れを下記にまとめましたので、下記をご確認ください。
新しい印鑑がすぐに用意できる | 新しい印鑑がすぐに用意できない | |
---|---|---|
会社実印と印鑑カード両方を紛失 | 1・2・3のすべての書類を提出 | 1の書類を提出し、新しい印鑑が用意できたら2・3を提出 |
会社実印のみ紛失 | 2の書類のみを提出 | 1の書類を提出し、新しい印鑑が用意できたら2・3を提出 |
印鑑カードのみ紛失 | 1の書類(印鑑カードのみの廃止にチェック)と3の書類を提出 ※印鑑登録済みの会社実印が必要、代表者個人の実印/印鑑証明書は不要 |
新しい印鑑をすぐに用意できない場合、悪用を防ぐために会社実印や印鑑カードを廃止しなくてはいけません。もちろん、廃止している間は印鑑証明書も無効になります。
会社実印を紛失してしまった時は、すぐに新しい会社印鑑を用意することで、一度の手続きで済むため効率的です。特に不備がなければ10分~20分くらいで手続きが完了します。
会社印鑑紛失手続きの流れ~銀行印編~
会社銀行印は会社の資産を動かす重要な会社印鑑です。基本的には代表者本人が紛失手続きを行います。通帳と代表者の身分証明書(運転免許証・パスポートなど)を用意し、以下の手続きを踏みましょう。
【1】取引金融機関に連絡する
会社銀行印を紛失してしまった時は、すぐに取引金融機関に連絡をします。深夜・早朝・営業時間外、また日曜日や祝日など銀行窓口が閉まっている時でも、24時間365日体制の電話窓口が利用できるので安心してください。
【2】新しい銀行印を注文する
金融機関に紛失の連絡をすると、今まで使っていた会社銀行印による取引は停止され、新たな手形や小切手の発行などもできなくなります。業務を滞らせないためにも、会社印鑑を紛失した時は少しでも早く新しい印鑑を用意することが大切です。
【3】新しい印鑑を銀行印として届出する
取引金融機関窓口で新しい印鑑を届出印として登録し直します。なお、この手続きは基本的に法人代表者が行います。口座を開設した支店の窓口ならば、基本的には手続きの当日に新しい銀行印が使えるようになります。
なお、中には会社実印と会社銀行印をひとつの会社印鑑で済ませている場合がありますが、これは大変危険です。使い回しは、紛失・盗難の際に大きなリスクを伴います。万が一、使い回ししている会社印鑑を紛失してしまった時は、もちろん実印と銀行印両方の紛失手続きが必要です。
【重要】法務局や金融機関での手続き以外にやるべきこと
ここまで、会社印鑑を紛失してしまった時の流れを解説しましたが、じつは他にもやるべきことがあります。「契約書に会社印鑑を押しているし、このままでは取引先に迷惑がかかってしまう!」 と、焦ってしまうこともありますが、ひとまず落ち着いて対応してください。
警察署または交番で遺失届出書を提出
紛失届と記載されているWEBサイトもありますが、正しくは遺失届となります。いつ紛失してしまったのか分からない時も含めて、警察署か交番に出向き念のために遺失届出を提出します。また、万が一盗難が疑われる場合は盗難届を提出します。
取引先・関係各所に連絡をする
会社印鑑を紛失したと分かった前後に取引があった場合は、取引先・関係各所に会社印鑑を紛失してしまった旨と対応を連絡をしておくとトラブルになりません。会社実印を紛失した時の注意点
会社実印の紛失後は法務局で新しい印鑑を会社実印として届出します。この時、過去に捺印された会社実印の効力が無効になることはないので安心してください。ただし、契約を取り交わしている最中などは、会社実印に相違があるとトラブルの原因になってしまいます。このような時は取引先に紛失の説明をして、新しい会社印鑑を作ってから契約書を作成しなおすほうが安心です。
会社銀行印を紛失した時の注意点
会社銀行印は、小切手や手形を発行する際に押印します。もしも、紛失時に小切手・手形を発行していた場合は、紛失の連絡をした時点で取引が停止されています。連絡をしないまま、小切手・手形が交換されようとした場合、時には大きなトラブルに繋がってしまうことがあります。もちろん、紛失手続きをした後の小切手・手形は交換できません。そのため、小切手・手形を発行している時は、金融機関はもちろん取引先への連絡もとても重要となっています。
会社印鑑の管理方法の再確認
会社印鑑を紛失してしまった時は、そのほかの印鑑を含めて一度管理方法を再確認しましょう。特に会社印鑑を使う人が複数人いる場合は、管理担当者を決める・会社印鑑の使用履歴を残すなどの対策も必要です。もしも後日、紛失したと思っていた会社印鑑が見つかったとしても、紛失手続き後、見つけた会社印鑑をそのまま使うことはできません。再度、新しい会社印鑑として手続きをすればまた使うことができますが、会社印鑑が頻繁に変わってしまうことは好ましくありません。
そのため、使わなくなった会社印鑑は流用などをせず、厳重に保管をするか、悪用されないように印面に傷を入れて破棄をするのが安心。
そうは言っても、チタン製など高価な印鑑の場合は捨ててしまうのは勿体ないですよね。耐久性の高い素材の印鑑ならば、印面を彫り直しするなおすことで印材を再利用できることも。そのため、紛失したと思っていた会社印鑑が見つかった際には彫り直しを検討してみても良いかもしれません。
【まとめ】会社印鑑を紛失しても焦らずに対応を
最後にもう一度、会社印鑑を紛失してしまったらまずやるべきことをまとめました。- 紛失したら、できるだけ早く新しい会社実印/会社銀行印を注文する
- 法務局や銀行で所定の手続きを行う
- 取引先・関係各所に紛失の連絡をする
- 今後、会社印鑑を紛失することがないよう対策する
会社印鑑を紛失してしまうと、社内だけでなく業務を大幅に滞らせてしまうことも。 このような状況をいち早く解消するためにも、新しい会社印鑑をすぐに用意し、必要な手続きを行いましょう。
また、新しい会社印鑑の作成手順は、当サイトの以下のリンクにまとめています。 お急ぎの際にも安心して会社印鑑が購入できる印鑑通販も紹介しているので、お役立ていただけると幸いです。
新しい会社印鑑が必要な方向け
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