法人印鑑の社印の作り方と、無料文字の印影を使用するべきでない理由

角印(会社認印)の作成方法とフリー電子印鑑を利用する際の注意点
角印の作り方

会社印鑑の1つである角印会社の認印として領収書などに押印するため、会社設立時などに作成することも多い印鑑です。

角印には、サイズや形、書体などに作成のポイントがあります。

そこでこのページでは、角印を作成する際に押さえておくべきことをまとめて解説。 平均価格や、お得に角印を作成する秘訣も合わせてご紹介しています。

それではさっそく、角印の作成ポイントから見ていきましょう。



角印の作成ポイント

角印を作成する際に押さえていただきたいポイントは、以下の4つ。


順番に詳しくご説明していきたいと思います。

サイズ:21.0mmか24.0mmがおすすめ

角印には、必ずこのサイズで作成しなければならないという大きさの決まりはありませんが、一般的には、角印は20.0mm ~ 30.0mmで作成します。

中でも推奨されているサイズは21.0mmか24.0mm。 ただし、慣習として、角印は会社印鑑の中で最も大きいサイズで作成することが多いです。そのため、既に法人実印や法人銀行印など、他の会社印鑑を既に作成済みの場合は、それらとのバランスを考えて角印のサイズを決めると良いでしょう。


形状:天丸タイプと寸胴タイプから選ぶ

角印には、持ち手がついている天丸タイプと、持ち手がない寸胴タイプの2種類があり、どちらかを選んで作成します。

天丸タイプの方が持ちやすく、角印は天丸タイプで作成する方が多いですが、寸胴タイプには値段がやや安いというメリットも。

見た目の好みや押印のしやすさ、価格などを考慮し、お好きな方の形状で角印を作成してみてください。


書体:おすすめは篆書体か印相体

角印の作成時は、書体選びもポイントの1つ。角印には、必ずこの書体で作成しなければいけないという決まりはないため、好きな書体を選んで角印を作成することができます。

ただし、一般的に角印を作成する方によく選ばれているのは篆書体てんしょたい印相体いんそうたい

篆書体は日本の紙幣でも使用されている歴史ある書体で、印相体は、八方広がりの字体をしていることから、縁起の良い書体と言われています。どちらも会社印鑑に相応しい風格があり、角印の作成によく選ばれています。

また、角印の印影には社名が入ります。文字数やバランスによって「社名のみ」「社名+印」「社名+之印」のいずれかで作成することが多いです。会社名が長く、文字数が多すぎて角印の印影が読みにくいと感じる場合は、社名の略称で角印を作成しても問題ありません

ちなみに、角印の印影の社名は、基本的には縦書きで作成します。


英語表記で作る必要がある場合

角印は英語表記で作成可能

先ほど、角印を作成する際、印影には社名が入るとご説明しましたが、日本の会社の社名には、ひらがな・カタカナ・漢字など様々な表記があります。中には、角印を英語表記で作成する必要がある方もいるのではないでしょうか。

もちろん、角印の印影はアルファベットでも作成できるので、角印は、商号が英語表記の会社の場合でも問題なく作成が可能。

また、英語表記の場合も、先ほどご紹介した篆書体印相体などで角印を作成できます。


素材:会社印鑑におすすめの印材は、チタン・黒水牛・象牙

会社の運営は、企業同士の信用の上で成り立っています。取引などで書面に押印する角印は、信用の証とも言えるでしょう。

特に、対面で契約を交わす際は角印の見た目も重要。そのため、角印はある程度見栄えも考え、長く使用できる素材で作成することをおすすめします。

角印として人気の印材には、チタン・黒水牛などがあります。


複数の所持は可能か

角印は複数所持可能

角印は、通常は1つの会社につき1本作成する印鑑ですが、社内に複数あった方が便利という場合は、複数の角印を作成しても問題はありません

角印は、他の会社印鑑に比べても使用頻度が高い印鑑なので、角印を使う部署が複数あれば、部署ごとに角印を作成して業務をスムーズに進めることも可能。

ただし、複数作成する場合には、以下のような注意事項も頭に入れておきましょう。

  • 角印を紛失するの危険性が高まる
  • 社外文書の印影が異なると、信ぴょう性に欠けてしまう

複数の角印を作成すると、それだけ紛失や盗難などのリスクも高まります。そうすると、角印を複製されて身に覚えのない書類に押印されてしまうなどの悪用にも繋がる危険も

角印は認印とは言え、署名・捺印に利用すれば法的な効力を持ちます。そのため、複数作成する場合は、慎重に管理することが大切です。

さらに、複数の角印を作成すると、それぞれ印影が異なり、混乱を招きかねません。

角印だけでなく、会社印鑑は、印影の複製によって悪用されることがないように、手仕上げや手彫りで作成することも多いです。つまり、全く同じ印影の角印を作成することは難しい上、そもそも、基本的には同じ印影の角印を作成することは推奨されていないということ。

そのため、複数の角印を作成する場合は、それぞれの印影に違いが生じる可能性も高いです。一方、請求書や見積書などの社外向け文書の印影が違うと、書類の信ぴょう性に欠けてしまいます

そこで、先方に毎回違う角印の印影を送るなどということがないように、角印を複数作成する場合には、社内文書用の角印、社外向け書類に押印する角印など、角印ごとに使用用途を分けると良いでしょう。


フリー(無料)の電子印鑑をおすすめしない理由

フリー(無料)の電子印鑑はおすすめできない

最近では、書類の大部分はPCを使って作成することがほとんど。そのため、角印の印影をPCで作成し、印刷した書面を見かける機会も増えてきました。

このように、請求書や見積書・納品書などに印刷された角印のような社名のしるしを、一般的には電子印鑑と呼びます。

電子印・デジタル印鑑とも呼ばれる電子印鑑が利用されている理由には、下記があります。

  • 大量の書類への押印が省略できる
  • ペーパーレス化が可能
  • フリーソフトで簡単に作成できる

まず、電子印鑑は、押印にかかる時間を大幅に短縮できます。

作成した書類に角印を直接押印すると、その書類をEメールなどで送付する場合でも、押印のために一度書面を出力しなければなりません。しかし、電子印鑑の場合はこのような手間を省くことが可能。

また、電子印鑑は、フリーソフトなどで誰でも簡単に作成できます

以上のような理由から、ネット上での書類のやり取りでは特に、電子印鑑を作成している企業が増えているのです。

ただし、手軽さが魅力の電子印鑑ですが、メリットばかりではありません。 特に、フリーソフトの無料電子印鑑を使用する際は、以下のような危険があります

  • 正確には、印影ではなく普通の画像やデータである
  • 簡単に複製できてしまう
  • 書面の信ぴょう性を下げてしまう場合がある

角印の代わりに使用した時のフリー(無料)の電子印鑑は、基本的には角印の印影ではなく、あくまでも印影風に作成した画像データ。 電子署名と混同されがちですが、画像データの扱いとなるため、電子印鑑自体に法的効力はありません。

また、電子印鑑は、本物の角印の印影に比べて複製しやすいというデメリットもあります。

さらに、電子印鑑よりも、きちんと正式な角印が押印された書面を受け取った方が、書類の信ぴょう性が高いと感じるのではないでしょうか。

万が一、電子印鑑が印刷されただけの請求書が原因でトラブルが起きた場合、捺印の有無によっては不利になってしまうこともあります。そのため、 電子印鑑を作成する場合でも、正式な角印をいつでも押印できるように、角印はきちんと作成しておくことをおすすめします


角印の作成方法について、ポイントをまとめると以下のようになります。

角印の作成する際のポイントまとめ
  • サイズ:21.0mmか24.0mmが一般的
  • 形状:天丸タイプ・寸胴タイプから選ぶ
  • 書体:篆書体か印相体が多い(ひらがな・カタカナ・英語で作成可能)
  • 素材:チタン・黒水牛・象牙がおすすめ
  • 角印は複数作成できるが、用途ごとに使い分けた方が良い

ここまでご紹介してきた角印を実際に作成する時に、値段はどのくらいになるのかと気になる方もいらっしゃると思います。そこで、角印を作成する際の価格相場について次の項目で見ていきたいと思います。


価格相場とお得に作る方法

角印を1本作成する場合の価格相場は約2万円。 決して安いものではありませんが、できるだけ安い値段で角印を作成するコツがあります。

それは①会社印鑑セット②ネット通販で作成すること。

1つずつ詳しくご説明しましょう。


会社印鑑セットで購入すると安い

お得な法人印鑑セット

会社運営の際は、角印の他に、会社実印(代表者印)と法人銀行印の作成も不可欠。 そのため、3本の会社印鑑をまだ揃えていないという場合は、角印と合わせて会社印鑑をセットで作成すると割安です。

ちなみに、会社印鑑セットは、実印・法人・角印のうち、2本セットや3本セットなど豊富な組み合わせから選び、同一素材で統一感のあるセットが作成できます。


角印の作成におすすめの人気ネット印鑑通販サイト

最近では、通販ショップで角印などの印鑑が手軽に作成できるようになりました。 ネットの印鑑通販サイトでは、角印を店舗の半額以下で作成できることも。

安価ながら、高品質な角印をスピーディーに作成できます。

とは言え、数ある通販サイトからニーズに合った角印が作成できるお店を見つけるには手間がかかります。そこで、最後に角印の作成におすすめの印鑑通販サイトをご紹介しましょう。


大手で安心の角印作成「ハンコヤドットコム」

ハンコヤドットコムの公式サイト画面

ハンコヤドットコムは、印鑑通販サイトの最大手。 角印を含め、年間41万本の印鑑を出荷しており、信頼と実績のあるお店です。

10年保証も付いていて、大事な角印も安心して作成できるサポートも整っています。

ハンコヤドットコムの詳細へ

安い値段が魅力「はんこプレミアム」

はんこプレミアムの公式サイト画面

はんこプレミアムは業界最安値とも言われ、低価格に定評がある印鑑通販サイト。角印の単品はもちろん、会社印鑑セットも格安で作成できます。

なるべく安い値段で角印を作成したいという方におすすめです。

はんこプレミアムの詳細へ

即日出荷に強い!珍しい印材も揃う「ハンコマン」

ハンコマンの公式サイト画面

即日出荷サービスが充実しているハンコマン。航空便サービスを利用れば注文の翌日中に注文した角印が手元に届くため、角印の作成をお急ぎの方はハンコマンが良いでしょう。

また、ハンコマンでは、印面が金色の角印など、他の通販サイトにはない角印が作成できるので、珍しい角印を作成したいという方はぜひ一度ハンコマンの商品をご覧いただければと思います。

ハンコマンの詳細へ



印鑑デザ印工房 Sirusi
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