個人印鑑を購入する時の注意点や注文から届くまでの時間・日数

実印作成~作り方から印鑑登録・購入価格の相場を徹底解説~
実印の作り方と注意点

一生に一本購入するかどうかの実印。

普段はあまり使用しない印鑑ですが「急遽必要になった」「そろそろ登録用の印鑑を購入しようかな…」という時のために、作成手順を知っておきましょう。

このページでは、実印の購入ポイント印鑑登録の流れ、印鑑の作成にかかる値段や日数などの情報をまとめました。

ハンコを作成する前に、まずは実印の定義と印鑑登録の流れを一緒に見ていきましょう。

実印の作成・購入ポイントの確認はこちら




作成の前の基本情報:実印の定義

実印の作成・購入ポイントの説明の前に、実印の定義を見ていきます。

実印とは印鑑証明書が発行(印鑑登録)されたはんこ

実印の定義

実印とは、印鑑登録された法的な効力を持つ印鑑のこと。 不動産や自動車などを購入する時などの 重要な契約で使用されるはんこです。

また、実印を作成し印鑑登録をすると、 印鑑登録証明書が発行されます。 印鑑登録証明書は、実印が必要となる契約書にはんこを押印する際に必要になることがあります。


役所での印鑑登録の流れについて

実印登録に必要な物と所要時間

ハンコ購入後の印鑑登録は、住民登録をしている市区町村の役所で行います。実印登録で必要なものは以下の通り。

  • 実印用に作成・購入した印鑑
  • 顔写真付き公的身分証明証
    (運転免許証、パスポートなど)
  • 手数料 (数百円・地方自治体によって異なる)

役所にある印鑑登録申請書に必要事項を記入し、実印用に作成したハンコを押印して役所に提出。

手続き完了後、実印の証明証である印鑑登録証が交付されるので、大事に保管しましょう。

実印登録にかかる時間は10~20分程度。 当日中に実印登録は完了できると思います。


実印登録ができるはんこのルール

実印として登録する印鑑にはルールがあります

規定通りにハンコを作成しないと、実印登録できず作成し直さなければならないことも。

実印作成・購入の際に気を付けるべきルールは以下の通りです。

印鑑登録が可能なハンコの条件
  • 印面のサイズが8.0mm ~ 25.0mm
  • 変形しない素材
  • 印面にキズや欠けがない
  • 印影が鮮明
  • 住民票に登録されている名前で作成した印鑑
  • 名前以外の文字が入っていない
  • 実印登録が一度もされていない印鑑

はんこを実印として使用するためには、上記の規定を満たすハンコを作成・購入する必要があるので作成前に再度確認しましょう。

次に、上記のはんこを購入するための実印の作成手順を見ていきます。

シャチハタや三文判を購入し印鑑登録は可能?
シャチハタや三文判の注意点

「わざわざ実印用に印鑑を作成しなくても、シャチハタや三文判を印鑑登録して実印として使用すれば良いのでは?」と考えませんでしたか?

サイズは問題ありませんが、シャチハタは印面がゴムで、印影が変形しやすいため、実印として登録できません

一方、三文判は登録が可能な場合もありますが、実印として使用するには不向き。三文判は大量生産により作成された印鑑なので、同じ印影の印鑑が購入できます。

つまり、なりすましによる悪用のリスクが高くなるため、実印用のハンコは専門店での作成・購入がおすすめです。


実印の作成・購入のポイント

購入手順1購入手順2購入手順3購入手順4購入手順5
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印鑑のサイズを決める≫印鑑の書体を選ぶ≫印鑑の素材選ぶ≫印鑑の名前の入れ方と彫刻方法を決める≫印鑑の購入場所を決める≫

実印は、この5つの手順で作成します。


サイズ決め:男性15mm~18mm、女性13.5mm~15mm

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まずはサイズについて。実印として登録できる印鑑の規定サイズは8.0mm ~ 25.0mm。このサイズの範囲で実印を作成する必要があります。

実印用ハンコは男性が15.0mm ~ 18.0mm女性が13.5mm ~ 15.0mmというサイズでの作成が一般的です。

また、実印は他の個人印鑑と見分けやすくするため、銀行印や認印よりも大きいサイズで作成することが多いです。

おすすめサイズは、男性の実印が16.5mm、女性の実印が15.0mmとなっていますので参考にしてみて下さい。

書体選び

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実印は偽造を防ぐため、 可読性が低い書体での作成がおすすめです。

具体的には、 篆書体てんしょたい太篆書体 ふとてんしょたい 印相体 いんそうたい が挙げられます。


篆書体
篆書体は実印に最もよく用いられる書体で、堂々とした風格が人気です。


太篆書体
太枠篆書体は、篆書体の枠を太く、文字の線を細くした印鑑書体。すっきりと綺麗な印象で、女性の実印作成におすすめです。


印相体
印相体も、篆書体から派生した印鑑書体。吉相体きっそうたいとも呼ばれ、印相学において縁起の良い書体と言われています。


以上が実印におすすめの書体です。 ただ、実印の書体に決まりはないため、好きな印鑑書体で作成したはんこを実印登録しましょう。


素材選び:人気はチタンや黒水牛

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実印用ハンコには印面が変形しない丈夫な素材が最適です。

シャチハタに使われるゴム素材や、認印に使われる耐久性の低いプラスチック素材は、実印には不向きです。

耐久性の高い実印用の印材は、黒水牛オランダ水牛などの水牛の角がおすすめ。

近年は、金属製のチタン印鑑も人気です。 チタンは耐久性が高く、手入れがしやすい、捺印性も良いという特徴があります。チタンは、女性・男性問わず実印を作成する際の印鑑素材としておすすめです。

実印の人気素材について

象牙のハンコを販売している会社は?

大手印鑑ショップのハンコヤドットコムをはじめ、多くの印鑑ショップが象牙製品・印鑑の取り扱いを終了しています。


名前の入れ方と彫刻方法を決める

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ハンコ(実印)を作成する時は、印影となる名前の彫り方と彫刻方法を決めます。


印影の彫り方:フルネーム・苗字のみ・名前のみ

実印の印影となる名前は「フルネーム」「苗字のみ」「名前のみ」の中から好きな彫り方で作成できますが、おすすめはフルネーム。フルネームは印影が複雑になり、偽造のリスクを減らせるからです。

印鑑はフルネームがおすすめ

ただし、結婚などで苗字が変わる可能性がある方は、下の名前で印鑑を作成すると良いでしょう。結婚後に男性側の姓にする女性が多いこともあり、名前のみの実印を作成する女性が多いです。

名前のみの実印

実印に使用する名前は、住民票と一致している必要があります。 そのため、苗字の入った実印を作成した後に苗字が変わってしまうと、実印を再作成する必要があります。

姓が変わっても同じ実印が使えるように、苗字を変更する可能性のある方は、名前のみの実印作成がおすすめです。



彫刻方法:手彫りか機械彫りか

実印の彫刻方法には以下の3つがあります。

  1. 機械彫り
  2. 機械彫り&手仕上げ
  3. 完全手彫り


まず機械彫りとは、パソコンフォントを使用し、印面を彫刻機で作成する方法。彫刻機に印影のデータを登録し、印鑑の印面を作成します。

機械彫りの説明

100円ショップや文房具店で売られているはんこ(三文判)は、機械彫りで大量生産された印鑑です。

次に機械彫り&手仕上げ。これは、機械で荒削りした後で、職人が細かい部分を手作業で仕上げる彫刻方法です。

機械彫り手仕上げの説明

完全な手彫りではありませんが、仕上げに人の手が加わるので、機械彫りに比べるとオリジナリティのある印影で作成できます。機械彫りよりもリスクを減らし、完全手彫りよりも安い値段で作成できる彫刻方法となります。

完全手彫りは、字入れから全ての作成行程を職人が行うはんこの彫刻方法です。

手彫りの実印

機械彫り印鑑に比べると価格が上がり、作成時間もかかりますが、世界に一つだけのオリジナルの印影になるので実印用ハンコにおすすめの彫り方です。

実印用のハンコは、ニーズによっておすすめの彫刻方法が異なります。

「機械彫り」や「機械彫り&手仕上げ」での実印作成は価格を抑えたいという方に人気

機械で彫刻するとはいえ、印影デザイナーが印影を1本1本デザインしているので一定の安全性は担保されます。

ただし、 パソコンフォントをそのまま使い、彫刻機で実印を作成しているショップは避けましょう。 全く同じ印影の印鑑を複製しているショップは、大切な実印を購入するには不向きです。

ハンコ作成前に複数店舗を比較し、安すぎるはんこショップで実印用印鑑を作成する場合は、事前によく確認しましょう。

一方、 こだわりの実印を作成したいという方には完全手彫り印鑑がおすすめです。

実印は作成する機会が少なく、重要な契約などに使用するハンコなので、あなただけのオリジナルの印影の実印を作成してはいかがでしょうか。


注文先選び:ネット通販サイトもしくは店舗

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実印を作成し購入する場所は、 実店舗のはんこ屋印鑑通販サイトの二択になります。

それぞれメリットがあるので紹介します。

実店舗のメリット:実物の確認、店員に相談ができる

実店舗のメリットは、印鑑の実物を確認して購入できる点や、店員に直接質問しながら実印を作成できる点。

ハンコに関する知識がなくても店員に相談できるので、納得のいく実印を作成できます。

ネット通販のメリット:品揃えが豊富で安い

ネット通販は、実店舗に比べて印鑑素材の品揃えが豊富で、低価格で印鑑の購入が可能な点。

特に低価格で購入できるメリットが大きく、実店舗の半額ほどで印鑑を作成できるネット通販サイトもあります。


ネット通販サイトでの実印用の印鑑購入は安全なの?
最近は、ハンコヤドットコムやはんこプレミアムなどの実績があり信頼できる印鑑通販サイトが多くあり、通販サイトで実印を作成する方も増えてきています。

実店舗以上にこだわった印鑑書体や印材、彫刻技術で実印を作成できるお店も増えているので、ニーズに合った通販サイトを選びましょう。


印鑑通販サイトで実印の作成を検討中の方は、自分に最適な店舗を選ぶのは時間がかかります。

以下のページでは、 印鑑を購入できる専門サイトを20社以上比較し、ランキング形式でまとめています。実印を作成・購入できる印鑑通販サイト選びにお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

実印の購入におすすめ!通販サイトランキング



次に、実印を作成する際の 購入価格の目安を見ていきたいと思います。


口コミで見る印鑑の価格相場

「実印の作成手順は分かったけど、肝心の印鑑の 購入価格はどのくらいなの?」「印鑑を購入する時の値段相場を目安に実印を作成したい」という方は多いと思います。

そこで、一般的に実印がどの程度の値段で作成されているのか、印鑑を購入された方の口コミを見ながらご紹介したいと思います。(引用元: http://sooda.jp/qa/97467、2015年9月11日調査)

3万円くらいの実印を作成しました。
私の実印は1万円です。母が成人した時にプレゼントしてくれました。
18年位前に3万円で作成しました。
滅多に使うことがないので2,000円の印鑑を購入しました。 滅多に使わない印鑑に大金を出して作成することがバカらしいので、安い印鑑で十分だと思って安物の印鑑を購入しました。
印鑑はこの程度かな?と思って、1万円程度で作成しました。

30歳の誕生日に実印3万円と銀行印1万円で作成。印鑑によって金運が違ってくると聞いたので、思い切って高い印鑑を購入しました。年齢的にも、人前で印鑑を使用する機会が増えると思いましたので・・・。
学生時代に、学生とはいえ印鑑が無いと困るので3,500円程度で作成しました。現在は勤めていますが、依然としてその時購入した印鑑を使っています。今になってみると多少気が引けるのですが、同じ印鑑を使っています。
1万円くらいの印鑑だったと思います。親が就職祝いに購入してくれました。
10年以上前に、5,000円で購入した印鑑を使用しています。印鑑はめったに使用するものではないので、お金をかけて購入するのは馬鹿らしいと思います。
3万ぐらいかな。印鑑は一生ものですから。


以上の口コミを参考にすると、 実印の作成価格で多いのは 1~3万円

「一生に一本の実印なので高級なハンコを購入したい」「運気を高めるためや願掛けも兼ねて良い実印を作成する」という方もいれば、平均よりも安い値段で実印を作成する方もいます。

購入価格には各々考えがあると思いますので、自分が納得する価格帯ではんこを作成しましょう。

また、「もう少し詳しい実印の価格相場を見てから購入したい」という方は、以下の「印鑑通販サイト24社の実印の価格表」をご覧ください。

実印の価格相場~印鑑通販サイト24社を比較~


女性の場合の実印の作り方

女性の実印の作り方

女性の実印作成には、5つのポイントがあります。

先ほど紹介した印鑑の作成手順と同様に見ていくと、女性が実印を作成する際に押さえたい点は以下の通り。

  • サイズ:男性よりも一回り小さい13.5mm ~ 15.0mm
  • 書体:女性向けの書体もある
  • 素材:女性向けの印材やかわいいおしゃれはんこも購入可能
  • 彫り方:印鑑の印影は名前のみがおすすめ
  • 購入先:女性用の実印が充実した通販サイトもある

女性の実印作成については以下にまとめているので、女性用の印鑑を購入予定の方は是非ご確認ください。

女性の実印の作り方を詳しく見る

はんこの注文から届くまでにかかる作成時間(日数)

実印の作成にかかる時間は、店舗や注文内容・サービスによって異なりますが、実店舗の場合目安は約2週間

一方、印鑑通販サイトで実印を作成する場合は、注文してから 1~3日で購入した印鑑が手元に届くことが多いです。

そして、印鑑購入後に行う実印登録は、10~20分で完了します。

そのため、ネット注文などを活用し最短で実印を作成しようとすると、注文から登録までは 2日程度と考えると良いでしょう。


実印の即日作成は可能?

実印を即日で作成することは可能ですが、購入の際に注意点があります。

彫刻方法は機械彫り

即日出荷で実印を作成する場合、基本的に印鑑の彫り方は機械彫り。 そのため、手彫りの実印を作成したい方は、時間に余裕を持って実印を作成しましょう。

注文締切時間が店ごとに違う

印鑑通販サイトの実印を即日作成で注文する場合、お店ごとに注文締切り時間が異なるため、事前に確認してからの購入がおすすめです。

即日は当日ではない

最後の注意点は、即日は当日ではないという点。即日作成・発送は可能ですが、当日に手元に届く訳ではありません。 当日に必要な方はネット通販ではなく、実店舗で実印購入する必要があります。


即日発送におすすめの印鑑通販サイト

即日配送に強いハンコマン

実印の即日作成・出荷に対応している通販サイトの中で、おすすめの購入先は ハンコマン

ハンコマンの実印は、 16時までに注文すれば即日出荷で購入できます。

さらに、ハンコマンの航空便配送を利用すると、注文の翌日、地域によっては翌日の午前中に購入した実印が手元に届くことも。

ハンコマンは実印の即日作成にお急ぎの方におすすめの印鑑通販サイトです。

即日出荷の通販サイト「ハンコマン」の詳細へ



以上の情報が、スムーズな実印作成・印鑑登録のお役に立てば幸いです。

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