法人印鑑の印影が外国英字・アルファベットの場合の書体や文字の向き
英語で会社印鑑を作成する場合に押さえておきたい基礎情報
会社印鑑は英語で作成することももちろん可能。社名に英語表記が入っていても、問題なく作成できます。
ただし、英語表記の場合、書体や文字の向きなど、漢字やひらがなの会社印鑑とは異なる部分もあるため、作成前の確認が不可欠です。
そこで、会社印鑑を英語で作成する場合のポイント(印影の内容・書体・文字の向き)をこのページでまとめました。
なお、ポイントだけを確認したいという方は、英語表記の会社印鑑を作成する際のポイントへお進みください。
会社印鑑はアルファベットでも登録可能
会社印鑑には決められた表記はないため、英語で印影を作成できます。商号(法律上の社名)とは異なる表記でも問題ないので、商号に英語が含まれていなくても会社印鑑を英語表記で作成したり、略称を使用したりすることも可能。
ちなみに、以前は商号に英語を用いることができなかったため、会社名や会社印鑑が英語表記でも、商号はカタカナでしか登記ができませんでした。
しかし、2002年に商業登記法が改正されたことで、商号にアルファベットを利用できるようになりました。そのため、商号・会社名・会社印鑑を全て英語表記で統一することが可能となっています。
また、会社印鑑の印影は、入る文字やデザインなどにある程度決まりがあります。
そこで、英語表記の会社印鑑を作成するとどのような印影になるのか、会社印鑑の種類別に見ていきたいと思います。
印影に入る文字のデザイン
会社印鑑には代表者印・法人銀行印・角印の3種類があり、会社印鑑の種類によって印影に入る文字が違います。それぞれの会社印鑑を英語表記で作成した場合のデザインのイメージを1つずつご紹介していきましょう。代表者印(会社実印・丸印)は【社名+役職名】
会社印鑑の中でも最も重要と言われる代表者印の印影は、二重の円になっています。社名が英語の場合もそうでない場合も、円の内側には役職名(株式会社は「代表取締役印」、有限会社は「取締役印」など)が入ります。
外側には社名が入るため、社名が英語の場合は、円を英語で縁取るような形の会社印鑑になるのが特徴です。
法人銀行印は【社名+「銀行之印」】
代表者印と同じように、法人銀行印も二重の円の構造をしています。社名が英語かどうかに関わらず、円の内側は「銀行之印」という共通の文字。 外側が社名なので、銀行印之印という文字を英語で囲う印影の会社印鑑になります。
角印(会社認印・社印)は【社名】
角印には社名が入ります。社名の文字数や印影のバランスに応じて、社名のみ・社名+「印」の文字・社名+「之印」の文字が入ります。以上、主要な会社印鑑を英語で作成する場合の印影を確認しました。 次に、英語表記で会社印鑑を作成する際の書体についてご説明したいと思います。
英語表記の場合の書体
会社印鑑を作成する場合、書体には種類があり、好きな書体を選ぶことが可能。これは英語に限らず、漢字やひらがな、カタカナなど、どの表記で会社印鑑を作成する場合も同じです。
会社印鑑の書体としてよく用いられるのは、
どちらもアルファベットに対応しているので、英語で会社印鑑を作成する場合も、基本的にはこの2種類の書体から選ぶことが多いです。
英字の場合、向きは縦書きよりも横書き
会社印鑑の書体は、英語の場合も漢字やひらがなと同じように選ぶとご説明しましたが、文字の向きに関しては、1点違いがあります。それは、社名が英語の場合、会社印鑑の中で角印は横書きが推奨されているということ。
通常、会社印鑑は縦書きで作成することが一般的です。ただし、英語表記の場合は読みやすさを考えて、横書きを選ぶことが推奨されています。
ちなみに、先ほどご紹介した3種類の会社印鑑のうち、代表者印と法人銀行印の印影は2重構造になっていて、社名は円の外枠を囲うデザインです。そのため、この2種類の会社印鑑に関しては、社名が英語表記の場合も、漢字やひらがなの会社印鑑と大きな違いはないと言えるでしょう。
ここまでご説明した、会社印鑑を英語表記で作成する場合のポイントは以下の通りです。
英語表記の会社印鑑を作成する際のポイント
以上を押さえて、納得の会社印鑑を作成していただければ幸いです。
また、会社印鑑を作成する際は、この他にもサイズや素材、通販サイト選びも重要。会社印鑑の作成手順は以下にまとめているので、合わせてご確認ください。
会社印鑑の作成手順を確認