親子版などを作成する際の号数・台木の測り方と組み合わせ
ゴム印のサイズ~一般的な大きさの目安と選び方~
会社で使用するゴム印には様々なサイズがあるため、印鑑通販サイトのサイズ情報も複雑で、結局どのサイズのゴム印を作成すれば良いのかが分かりにくくなっています。
そこで、一般的なゴム印のサイズをご紹介しながら、ゴム印のサイズを決める時のポイントと選び方を、このページにまとめました。
みなさんが、使い道に合ったサイズのゴム印を作成するための手助けになれば幸いです。
住所印のサイズ
会社でよく使うゴム印として、領収書などに押す住所印があります。ゴム印で作成できる住所印は、木台、アクリル、親子版の3種類。 まずは木台とアクリルのゴム印のサイズからご説明していきたいと思います。
木台とアクリル樹脂の住所印
ゴム印の台木(ゴム印の持ち手部分)には、木台とアクリル樹脂のタイプがあり、どちらの住所印も、ビジネス用のゴム印としてよく使われています。メーカーによって多少サイズは異なりますが、ここでは一般的なサイズを見ていきましょう。
一般的なサイズの目安は20mm×60mm
木台とアクリル樹脂の住所印のサイズは、20mm×60mmが一般的なサイズ。 ただし、いずれのゴム印も、大きいサイズと小さいサイズを用意しているお店がほとんどです。サイズの目安は、以下の表を参考にしてください。
小さめサイズ | 一般的なサイズ | 大きめサイズ |
---|---|---|
18.0mm × 63.0mm | 20.0mm × 60.0mm | 28.0mm × 74.0mm |
行数と文字数で大きさを決める
ゴム印は、サイズによって、入れられる行数や文字数が決まっていることが多いです。そのため、ゴム印のサイズは、作成するゴム印に入れる項目を決め、必要な行数や文字数に合わせて選ぶと良いでしょう。
一般的なサイズのゴム印の場合、以下のようなレイアウトが考えられます。
1行目 | 2行目 | 3行目 | 4行目 | 5行目 |
---|---|---|---|---|
郵便番号と住所 | 会社名 | 役職や名前 | 電話番号やFAX番号 | メールやサイトアドレス |
上記の表を参考に、例えば不要な項目を減らして小さいサイズのゴム印を作成する、といった形でゴム印のサイズを選びます。
通販サイトで見本を確認
ゴム印を作成する際、はんこの通販サイトなどのプレビュー機能を利用すると、ゴム印の見本を確認しながらサイズを選べて便利。通販サイトは、店舗よりも安い価格でゴム印などを販売していることが多い上、翌営業日に出荷という即日対応も多いので、すぐにゴム印が必要な方にもおすすめです。
親子判のゴム印
親子判の住所印とは、一行ごとのブロックに分割できるゴム印で、ブロックを自由に組み合わせたり、順番を変えたりして使用できるゴム印のこと。会社でゴム印を使用する場合、小切手や領収書など、捺印する書類が多岐にわたるため、捺印スペースに対してゴム印のサイズが大きすぎたり、書類によって必要な項目と不要な項目に違いがあるかもしれません。
そこで親子判ゴム印がひとつあれば、押印する箇所に合わせて内容や順番、サイズを変えられるので、新たにゴム印を買い足す必要がなくなります。
便利な親子版ゴム印は、ビジネス用のゴム印としてひとつは持っておきたいはんこです。
親子版のゴム印のサイズは、幅・高さ・行数を決める
親子判ゴム印のサイズは「幅×高さ×行数」で決まります。 まず、親子判ゴム印の幅のサイズは、以下の3種類が一般的。小さめサイズ | 一般的なサイズ | 大きめサイズ |
---|---|---|
57.0mm | 62.0mm | 67.0mm |
親子版ゴム印の幅のサイズは、文字数で決めると良いでしょう。
文字数が多い場合は大きめサイズの幅に、逆に文字数が少ない場合は小さめサイズの幅を選ぶとバランスが良くなります。
次に考えるのは、1ブロック当たりのゴム印の高さ。 親子版ゴム印の高さとは、簡単に言えば、1行の文字のサイズで、お店では、以下のような号数表で表示されることが多いです。
1号 | 2号 | 3号 | 4号 | 5号 |
---|---|---|---|---|
10.5mm | 8.5mm | 7.0mm | 6.0mm | 5.0mm |
号数の数字が小さいほど、高さが低い=文字のサイズが小さいということ。
親子版ゴム印の場合、複数のブロックを組み合わせるので、例えば名前や会社名は大きいサイズで、メールアドレスなどは小さいサイズで作成するなど、項目に応じて違うサイズの号数を選べます。
そして、最後となる行数は、親子判のゴム印に入れる項目によって決めます。
親子版ゴム印は1行につき1項目が入るため、例えば、会社名・名前・電話番号が必要であれば3行、名前とメールアドレスなら2行です。
繰り返しになりますが、親子版ゴム印の場合、必要に応じて不要な項目を外すことができるので、全ての項目を作成しておくと、様々な場面で使用できるでしょう。
オーダーメイドゴム印の大きさは様々
ゴム印は、住所印のように決まったレイアウトで作成したものを購入できる一方、文字やイラストなどを自由に指定してオーダーメイドのゴム印を作成し、注文することも可能。そのため、会社のロゴを入れたゴム印や回覧用などの特殊なゴム印など、住所印以外のゴム印は、オーダーメイドで作成します。
オーダーメイドでゴム印を作成する場合は、テキスト入稿かデータ入稿で注文が可能です。
- テキスト入稿:通販サイトのカート内で文字を入力する
- データ入稿:アドビイラストレーターを使って、入稿データを作成する
オーダーメイドのゴム印のサイズと形状
オーダーメイドで作成するゴム印のサイズは、選ぶのに迷ってしまうほど種類が豊富。最も小さいサイズで5.0mm×13.0mm、最も大きいサイズで105.0mm×145.0mmなど、比較的自由なサイズでゴム印を作成できます。
さらに、ゴム印の印面の形も、正方形と長方形があるので、作成したいゴム印のイメージに合わせて選ぶと良いでしょう。
測り方は印面が基準
ここまで、ゴム印を作成する時のサイズの考え方をご説明してきましたが、最後にもうひとつ、ゴム印の測り方をお伝えしたいと思います。それは、ゴム印のサイズは、基本的に捺印した時の印影の実寸サイズを指すということ。
ゴム印の場合、印面のゴムの部分よりも台木のサイズの方が大きいことがほとんどですが、サイズ表は、台木ではなく、ゴム部分の印面のサイズを意味しているのでご注意ください。
予め捺印する場所が決まっているのであれば、捺印箇所に合ったサイズでゴム印を作成することがおすすめです。
最後に、ゴム印を作成する際に抑えたいサイズ選びのポイントをまとめましょう。
- 住所印のゴム印のサイズは、住所や名前、メールアドレスなど、必要な項目と文字数に合わせて決める
- 文字数が多い時は、横幅のサイズを広く、文字を大きくする時は、高さ(号数)を大きくする
- ゴム印のサイズは、台木ではなく印面のゴムの部分で測る
ゴム印の捺印は、「内容を了承しました」という意思を示すことになり、責任が伴います。 ゴム印を作成する際は、用途に合ったサイズを考え、適切なサイズでゴム印を作成しましょう。
関連記事
・ゴム印の作成ポイントまとめ