気品あふれる木材はんこ

白檀の印鑑の魅力~上品に香る大人の実印素材~
白檀の印鑑
香り高い高級印鑑として知られる白檀ですが、実際にどんな印鑑なのかは知らない人も多いことでしょう。

木材ということは分かっていても、どういった木なのか、また、具体的にどんな香りなのかはなかなか知る機会はありません。

このページでは、スギと並んで香り高い木材であり、高級印鑑としても名高い白檀についてご紹介します。

どういった素材なのかを知った上で、値段を見て自分にピッタリの長く付き合える印鑑に巡りあって欲しいと思います。

上品な香りにうっとり 白檀の印鑑


白檀の一番の特徴といえば、とにかくその「香り」。

白檀はお香に使われるほど独特な香りを放ちます。お香のように熱を加えなくても、木材の状態で十分な香りがあり、香木としてとても有名です。

ですから、印鑑ケースを開けた瞬間、手にとった瞬間、そして押印の瞬間に芳醇な香りを楽しむことができるのが魅力的。

昔から、仏教用具の素材としての価値が高く、数珠に使用されてきたり、そのほかにも扇子や彫刻などの民芸品などにも加工がされてきました。

主な原産国はインドです。ここにも仏教との繋がりがあり、サンスクリット語でチャンダナと呼ばれる仏典の中においてにも登場してきます。

太古の昔より高貴な木材として重宝されていました。

最も人気がある白檀はインドのソイマール地方産の白檀です。香りが非常に高く、品質も上等なものが生産されています。インド産の白檀の中でも老山白檀と呼ばれ、最も人気があります。


ただし、現在は輸出制限などがあり希少価値が高く入手困難となっています。そのため、印鑑でも高品質の白檀を使用したものは琥珀や象牙といったメジャーな高級印鑑にも匹敵する程、値段が高くなっているのです。

インド以外にもハワイやフィジーなどでも生産が行われていますが、これらの白檀はインド産のものに比べて香りが少ないと言われています。

一般的に香りは、以下の順番で強いと言われています。

  • まず、一番強いのがインド産の老山白檀
  • 次に通常のインド産白檀
  • そしてインドネシア産の白檀
  • その他の東南アジア産の白檀

最も香りが低いのがハワイやニュージーランド、オーストラリア産だと言われています。

偽物を購入しないためにも、白檀の印鑑の購入を検討する際には、生産地をしっかりとチェックするようにしましょう。


では、その一番の特徴である、魅力的な香りとは、どういった香りなのでしょうか?


こればかりは実際に香りを嗅いでみるのが早いのですが、あえて言うならば、心が清らかになるような清々しい香り、もしくは少し甘い落ち着く香りとも言えるでしょう。

古いお寺に入った時の香りと表現する人もいれば、お洒落な雑貨屋の香りと表現をする人もいます。お香としても古くから用いられる白檀ですから、誰が嗅いだとしても良い臭いだと思う香りであることには間違いありません。

お寺などのお香にも使われている白檀

最後に、白檀の耐久性についてご紹介します。

なによりも特徴的なのは香りがもたらす防虫効果です。 

古くは、あの世界遺産の正倉院において、防虫剤として使用されていた記録があるそうです。耐久性に関しても、その最大の特徴である香りが関係しているというのだから驚きです。木材印鑑特有の虫食いのリスクは低くなります。

ただし、木材ですから金属製の印鑑などに比べるとデリケートなことは否めません。特に、落下の衝撃や朱肉に含まれている油脂などには脆いという特徴があります。

普段は印鑑をケースにしまい大切に保管することはもちろん、押印を行なった後には柔らかい布を用いて優しく朱肉を拭き取ることを忘れないようにしましょう。

朱肉が染みこんでしまうと、もろくなりひび割れてしまうことがあるので注意。

こういったメンテナンスをしっかりと行えば、長い間使うことができる素材。使い込めば使い込むほどに、深みが増すのも、香りと並ぶ、白檀の印鑑の魅力です。

ただし、1点だけ注意点があることをお伝えしなければなりません。

それは、自慢の香りが時間とともに薄れる可能性があるということ。

個体差があるため、一概にどの程度で香りが無くなるとは言えませんが、徐々に薄れていくことだけは念頭においてください。こまめに印鑑ケースにしまうなどすると長持ちします。


実印としても人気 平均相場を調べました

それでは、白檀の価格について色々な通販サイトから集めてきた値段の情報を見てみましょう。個人の実印用として販売されている印鑑の値段を集めました。印面のサイズは15.0mmです。

通販サイト価格(税込)
ハンコマン20,350
印鑑本舗6,280
平安堂26,180
畑正12,000
平均相場16,203

平均相場は約1万6000円となりました。

安いところは5000円から、高いところは2万円を超える通販サイトまであります。この値段の幅は白檀の生産地の違いや、素材以外のサービスの充実具合で変化していると考えられます。

特に、機械で名前を掘るのではなく、職人さんの手作業で名前を彫り込むサービスが付帯している場合、値段が高くなる傾向にあるようです。

ただ、折角の高級印材ですから、職人による手彫りも十分考えてみる価値はあるかもしれません。

また、実際に白檀の購入を検討する場合は平均相場を基準に考えましょう。

安すぎる場合は生産地がインド産以外で、香りが少ない白檀である可能性があります。

しっかりとした生産地の白檀なのかを確認するようにしておきましょう。


白檀のはんこはこんな人におすすめ

気品あふれる白檀の印鑑

何よりも気品の香りが特徴的ですから、女性におすすめしたい印鑑。見た目も上品で、大人の女性にふさわしい実印となるでしょう。

特に、結婚を控えていて新しく印鑑を作ろうと考えている方にはピッタリの1本だと思います。

押印の際に香る白檀の香りが高貴な印象を与えてくれますし、丁寧に使い込むことで独特の魅力も出てきます。

若い女性であれば、お洒落な印鑑やちょっと華やかな印鑑を求めがちですが、少し大人な女性には上品な香りとシンプルな木目が美しい白檀がおすすめです。

また、木材の印鑑を購入しようと考えていた人にもぜひおすすめしたい1本です。木の印鑑ですと、白檀の他にも薩摩本柘や彩樺、楓、同じく香りが特徴的なスギの印鑑などがあります。

けれども、白檀はそのどの印鑑よりも高貴な印象が強い印鑑。香木としての知名度も関係しています。

見た目はシンプルで素朴ながら、香りが相まることで品の良い印象を与えてくれます。白檀はスタイリッシュ、かつ高級感が漂う、木材はんこです。

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