はんこの処分方法・彫り直し
知らない人が多い!印鑑の正しい処分の方法
印鑑は、その素材によっては落としたことによって欠けてしまったり、湿度や乾燥などの保管状態によって割れてしまったりすることがあります。
また、女性なら結婚して苗字が変わったことによって、その印鑑が使えなくなることもあるでしょう。
そんな時は、新しく実印となる印鑑を作成しますが、使えなくなってしまった印鑑はどうやって処分をすればいいかご存知ですか?
実は印鑑には、正しい処分の方法があるのです。印鑑は大切であればあるほど、その人のエネルギーが入り込んでいますし、また処分の方法によっては縁起が悪いともいわれています。
印鑑は正しい方法で処分し、新しく実印となる印鑑に強いラッキーパワーを吹き込んで、運気アップにつなげてゆきましょう!
悪用されると危険!捨てる際はしっかりと
もともと実印として登録している印鑑を処分する際は、注意が必要です。
たとえそのはんこが割れていたとしても、元の印面に彫られている名前がわかれば、それをまねして作ったり、悪用することは可能です。
また、結婚して姓が変わった場合でも、その印鑑が実印として登録されている間は、処分しないようにしてください。
実印であった印鑑を処分する際は、先に前の印鑑の登録を破棄して新しい印鑑を実印として登録してください。そうすることで、悪用されることを回避することができます。
印鑑登録の廃止申請
割れた印鑑あるいは使えなくなった印鑑の効力を停止するために、印鑑登録の廃止申請を行います。
もともと登録していた市区町村の役所に行き、廃止申請を行います。
印鑑登録の廃止申請に必要なもの
- 印鑑登録廃止申請書(各市区町村の役所の窓口やWEB上にあります)
- 登録している印鑑
- 印鑑登録証
- 有効期限内で、申請者本人の本人確認できる資料
この4つを準備すれば、すぐに廃止の手続きが可能です。
もし、ご自分が役所に行くことができず、家族に代理人を依頼する場合は、上記に加えて
- 代理人選任届(各市区町村の役所の窓口やWEB上に あります)
- 代理人の認印
が必要になります。
これで、一旦印鑑登録が廃止になります。
印鑑登録を廃止したはんこはどうやって捨てればいいの?
実印としての効力を無効とさせた後、そのはんこは処分することができます。
処分の方法にはいくつかあります。
- 自分で印面を削って処分する
- はんこやさんに持っていく
- 神社に持っていく
- 彫り直しをしてもらう
自分で印面を削って処分する
自分で処分する際は、印面を削ってから処分するようにしましょう。印面がきれいに残ったままだと、悪用される可能性がないとは言えません。
カッターなどで、数か所削ってしまえば、その心配もなくなります。
また、強力接着剤を印面にたっぷりつけて完全に乾かしてから捨てる方法もあります。
はんこやさんに持っていく
印章店(はんこ屋さん、印鑑屋さん)にもっていくと、代わりに供養の取次ぎをしてくれるところもあります。
神社に持っていく
多くの神社で印鑑供養を行います。実印として使われていた印鑑は、大切な場面で登場し、常に自分自身を長い間守ってくれていたもの。感謝の気持ちを込めて、神社で供養を行いましょう。
彫り直しをしてもらう
はんこ自体が割れてしまった、というとき以外は、彫り直しという方法もあります。特に、良い素材で作った印鑑は、工夫次第で長い間使うことができます。
はんこは自分の分身。印鑑供養のすすめ
実印として長い間使用した印鑑は、自分自身を守ってくれた自分の分身ともいえる存在。印鑑・はんこを処分する際には、長期間にわたり守ってくれたことに対する感謝の気持ちを込めて、印鑑供養をお勧めします。
印鑑供養をするには2つの方法があります。
1つは印章店・はんこ屋に持ち込む方法、もうひとつは自分で印鑑供養を行う神社に持っていく方法です。
はんこ屋さんに持ち込む
多くの印章店(はんこ屋さん)は、印鑑供養の取次ぎをしてくれます。
毎年10月1日は、印章の日。この日にお客様から預かった役目を果たした印鑑を神社で供養してくれます。
お近くのはんこ屋さんに供養の取次ぎをしてくれるかどうかを聞いてみるといいですね。
印鑑供養する神社に持ち込む
江戸時代から、印鑑の供養は行われています。日本人は遠い昔から、長い間使用していたはんこに対して、自分のエネルギーがそこに宿っていると信じ、感謝の気持ちで供養をしていたのです。
そのため、現在でも印鑑供養は多くの神社で行われています。
例えば、世界遺産で知られる京都の下鴨神社(賀茂御祖神社)、東京の上野下谷神社もそのひとつです。
印鑑供養って何をするの?
その印鑑を使っていた人の感謝と御礼の気持ちを込めて、祈祷をし、その後焼納供養を行うのがおすすめされます。
静かに感謝の気持ちを使っていた印鑑に伝えて供養してもらいましょう。
良い素材なら彫り直しも一つの手
どうしてももったいない、良い素材を使ったから捨てられない!ということであれば、はんこ自体が割れてしまっていない限り、彫り直しができます。
結婚で姓が変わった、小さく欠けてしまった、ということであれば、処分するよりも彫り直しがおすすめです。
彫り直しのできる素材・サイズ
彫り直しができるのは、素材が限られています。例えばチタンはその材質から彫り直しができません。
彫り直しができる素材は、柘、彩華、黒水牛、シープホーン、牛角、象牙などです。
また、サイズにもお店によって規定があります。あまり小さくても大きくても、あるいは短すぎても彫り直しができない場合があります。
一般的には、直径が6ミリ以上21ミリ以内、長さが2センチ以上7.5センチ以下であることが多いです。
お店によって条件が異なりますので、彫り直しを依頼する前には事前に確認してください。
彫り直し作業
最初は、印材のチェック。印材に見えないひび割れなどがないかどうかチェックしてから作業に入ります。
まず最初は印面を削ります。その後彫刻機か彫刻刀で彫り直しを行います。
仕上がりの長さは少し短くなりますが、全く新しい印鑑として生まれ変わるのです。
はんこの供養・処分方法をまとめるとこちら!
はんこの処分方法を下記にまとめてみましょう。
自分で捨てる
ご自分ではんこを処分する際には、悪用されないように、印面を削ってから捨てるようにしましょう。カッターなどで印面を数か所削ってしまいましょう。
印面を削る以外に、強力接着剤を印面にたっぷりつけて、完全に乾かしてから捨ててください。そうすれば、もう押印できなくなりますので、そのまま捨てても安心です。
彫り直して再利用
印材に大きな割れがなければ、彫り直しをしてくれるはんこ屋さんに持ってゆきましょう。少し長さは短くなりますが、印面をきれいにして新しい印鑑として生まれ変わります。
特に結婚してお名前が変わった場合は、彫り直しをお勧めします。素材や書体を一所懸命に考えて作った印鑑であればなおさら、愛着があるでしょう。彫り直しをして、長い間使用できるようにしましょう。
はんこ屋に依頼する
毎年10月1日は印章の日です。町の印章店・はんこ屋さんでは、10月1日にまとめて神社で供養に出してくれるお店があります。
お近くに印鑑供養をしてくれる神社がない場合は、はんこ屋さんに取り次いでもらうのが一番便利で、供養をすることで運気アップにもつながります。
お時間のない方、あるいはお近くに印鑑供養してくれる神社がない方、使い終わった印鑑をはんこ屋さんに持ってい行き、印鑑供養の取次ぎをしてもらいましょう。
神社に持っていき処分してもらう
お近くに印鑑供養をしてくれる神社があるのであれば、その神社にもっていくと、祈祷と焼納供養をしてくれます。
長い間自分の分身として、自分を守ってくれていた印鑑です。感謝の気持ちを込めて、神社で印鑑供養をしていただきましょう。使い終わったはんこをまとめて供養に出すといいですね。