名前の決め方と注意点~銀行印などの印鑑・判子(ハンコ)の印影~

銀行印の名前を決める際のポイント
銀行印の名前の入れ方

新規でゆうちょなどの金融機関に口座を作る時、必ず必要となる銀行印

実印と同様、重要な役割を果たす印鑑なので、新しい銀行印を作成する際は印鑑素材や書体にこだわる方も多いです。

ただ、銀行印をはじめ印鑑を作る際に悩んでしまうのが、印面に刻む名前

  • 銀行印の名前の入れ方には決まりがあるの?
  • 子供の名前がひらがなだけど、ひらがなの印鑑でも登録できるの?
  • 外国人の友人に印鑑をプレゼントしたいけれど名前は英語でもいいの?

こうした銀行印の名前に関する疑問について、印鑑の専門メディアである当サイトがわかりやすく解説。

これから銀行印の作成を考えていらっしゃる方は必見です。



個人印鑑の場合


銀行印の名前の入れ方は「フルネーム」「苗字のみ」「名前のみ」の3種類です。

銀行印として登録できる印鑑のルールは金融機関ごとに違いますが、基本的には「シャチハタNG」などの決まり。名前の入れ方は一般的に自由です。

ただし、規定はないものの、銀行印の名前の入れ方は「男性がフルネーム」「女性が名前のみ」をおすすめします。


男性の銀行印は「姓名の入ったフルネーム」がおすすめ

男性用の銀行印の名前の入れ方は、「苗字のみ」や「名前のみ」よりもフルネームがおすすめです。

大きな理由は、セキュリティ対策のため

銀行印と通帳があれば窓口で現金の引き出しができることを考えると、銀行印は財産を扱う印鑑。悪用の危険を防ぐ必要があります。

フルネームで銀行印を作成すると、苗字や名前のみの印面に比べて文字数が多くなるため、より印影が複雑になり、偽造しにくくなります

安全面で考えるのなら名前のみではなくフルネームで作成

また、名前の入れ方に加えて、解読しにくい書体を選んで銀行印を作成すると、さらに偽造防止に効果的です。


女性の銀行印は「名前のみ」での作成がおすすめ

女性の銀行印は、伝統的には名前のみで作成します。

これはなぜかというと、女性は、結婚などにより苗字が変わることが多いため。

名前のみの印鑑であれば、苗字が変わった場合も、変更手続きをせずに同じ銀行印を使い続けられるため、手間がかかりません

そのため、今後、苗字が変わる可能性がある方、特に若い女性が新しく印鑑を作成するのであれば、名前のみの銀行印の作成がおすすめです。

結婚で苗字が変わるので女性は下の名前で作るのがおすすめ

先ほどもご説明した通り、名前のみの銀行印よりも、フルネームの銀行印の方がセキュリティ対策にはなりますが、その分、口座ごとに違う銀行印を作成してリスク分散をしたり、紛失しないようにしっかり銀行印を管理しましょう。

銀行印は口座ごとに作成するとさらに安全!
口座ごとに違う銀行印を作成すると、さらに安全です。

銀行口座をいくつかお持ちの方もいらっしゃると思いますが、複数の口座に同じ銀行印を登録していると、万が一銀行印を紛失してしまった際などにリスクが高い上、全ての金融機関で再登録の手続きをする必要があり手間です。

複数の銀行印を作成するのは面倒かもしれませんが、何かあった時の手間やリスク分散を考えると、口座ごとに銀行印を使い分けることをおすすめします。

銀行印を複数作成する場合は、違う素材などを選ぶと区別しやすいです。

名前は縦書き?横書き?

銀行印を作成する際、名前の入れ方だけでなく、名前の向き(縦向き・横向き)を選べることも多いです。 縦向き・横向きどちらの銀行印でも問題はないため、自分の好みの方で銀行印を作成して構いません。

一般的に、漢字は縦書きで記述することが多いため、印鑑の名前は縦書きが主流です。

ただし、銀行印は、横書きで名前を作成する方もいらっしゃいます。これは、「銀行印の横書きは金運に効果的」と言われているため。

「縦書きはお金が下に流れ、横書きは、上から落ちてくるお金をせき止めるので、お金が貯まる」とされています。

あくまで古い言い伝えではありますが、銀行印はお金に関連する印鑑なので、このように縁起を考えて作成してみても面白いですね。

また、縦書きであることが多い実印や認印に対して、銀行印の名前を横書きにすると、印鑑の区別がつきやすいというメリットもあります。


法人銀行印の場合

個人の銀行印とは違い、法人銀行印には個人の名前は入りません。

法人銀行印の印影に入るのは、会社の名前と「銀行之印」という文字。

法人銀行印は2重の円のようになっていて、内側に「銀行之印」という文字が入り、円を囲むように会社の名前が入ります。


印面に入る文字が1文字や3文字の時は

1文字や3文字の名前の方が銀行印を作成する時、印面のバランスが取りにくいことがあります。この場合は、以下の2つのうちどちらかで対応しましょう。


名前の後に「印」や「之印」を入れる

銀行印の印面に不自然な余白ができる場合「」や「之印」という文字を入れて印面のバランスを取ることが可能。

例えば、苗字が2文字・名前が1文字の方がフルネームで銀行印を作成すると、名前の部分に余白ができてしまいます。 このような場合、名前の後に「印」や「之印」の文字を入れる手法があります。

名前が奇数の人は「印」の字でバランスを取る

ちなみに、「印」や「之印」という文字を入れても、銀行印として問題なく登録できるのでご安心ください。

「名前以外の文字が入っているから銀行印として使えない」ということはありません。


デザインを工夫して文字のバランスを取る

書体や文字のデザインを工夫して、名前のバランスを取ることもできます。

銀行印は、オーダーする名前に合わせて印面のデザインを調整してくれるお店もあります。

ネット購入の場合は、無料の印影プレビューサービスがある通販サイトも。印影の仕上がりを事前に確認し、必要があれば修正も可能なので、ぜひ活用しましょう。

ご紹介した2つのうち、どちらの方法で銀行印を作成にするにしても、注文時にしっかりと要望を伝えて銀行印を作成することが大切です。

中には、適当に銀行印をオーダーしてしまって、名前のバランスが良くなかったという方や、勝手に「印」の文字を入れられてしまったという失敗談も。

納得のいく銀行印を作成するためにも、直接やメール、電話などでお店に相談することをおすすめします。


名前がひらがなでも大丈夫?

銀行印の名前は漢字のイメージが強いかもしれませんが、名前がひらがなでも、問題なく銀行印を作成できます

本名がひらがなの場合はもちろん、本名が漢字でも、名前をひらがなで作成した銀行印の登録が可能(金融機関によって対応が違います)。

実印の場合は本名の通りに作成する必要がありますが、銀行印の場合は、比較的規則が緩いです。

ただし、金融機関によって違いがあるため、気になる方は、確認の上で銀行印を作成することをおすすめします。


英語・アルファベットの銀行印も作成できる?

銀行印に限らず、印鑑の印影はアルファベットでも作成できるため、名前が英語だという方も銀行印の作成が可能です。

ちなみに、実印は、外国人登録原票に登録された表記の名前しか認められていませんが、銀行印は、アルファベットだけでなく、名前をカタカナや当て字の漢字で作成できることも。

ただし、細かいルールは金融機関ごとに異なるため、銀行印を作成する前に問い合わせておくと確実です。

銀行印は、外国人のご家族やご友人が日本に住む際などにも必要となるので、プレゼントすると喜ばれるでしょう。


銀行印の名前の入れ方に関する疑問は解消されたでしょうか。

実は銀行印を作る際は、名前以外にも、サイズなどの作成ポイントがあります。以下では、銀行印の作成手順値段の情報をまとめているので、これから銀行印を作成するという方はぜひご確認ください。



銀行印作成についてはこちら

銀行印の作成におすすめのお店は、以下を参考にしてみてください。



銀行印の購入おすすめ店まとめはこちら



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