先生印・肩書印・資格印を作る際の書体や印影の文字を紹介
弁護士の職印作成~種類や価格相場を徹底解説~
弁護士登録を行う際に必須となるのが、職印の登録。
弁護士の職印は自由なサイズや書体で作成できることが多いものの、「自由と言われても具体的にどんな印鑑を作成すれば良いか分からない」と思われている方は少なくありません。
そこで、このページでは、弁護士の職印作成の際に欠かせないポイントをご紹介。
実際に弁護士の方がお使いの職印についてインタビューもまとめているので、参考にしていただければ幸いです。
弁護士登録に必須の印鑑【職印】とは
まずは、弁護士の職印について、概要を簡単におさらいしておきましょう。職印には様々な意味がありますが、デジタル大辞泉では次のように解説しています。
責任ある職にいる者が職務で利用する、その職名を刻んだ印鑑
職印は、弁護士をはじめ、司法書士や行政書士、税理士の方など士業に携わる方が作成する印鑑です。 弁護士の職印は、印影に「弁護士」という文字が刻印されていて、弁護士業務で使用します。
弁護士は職印の登録が義務となっており、所属先の弁護士会に各種届け出や証明書を請求する際に職印が必要となることも多いです。
弁護士の職印の規程は、登録先の弁護士会によって違いがありますが、細かい規程はないことがほとんど。
例えば、東京弁護士会の場合、職印の登録の際に必要なものは「職印として登録する印鑑」という表現のみとなっており、サイズや書体等の指定は明記されていません。
ただし、決まりはないとは言っても、弁護士が職印を作成する際に選ぶ一般的な印鑑の型があります。
そこで、弁護士の職印を作成する際に押さえるべき基本的なポイントを、次の項目で解説していきましょう。
作成前に押さえておくべきつのポイント
弁護士の方が職印を作成する際に押さえていただきたいポイントは、以下の5点。- 印鑑の形状
- 印影の文字
- 書体
- 印面の大きさ
- 素材(印材)
【形状】印面と持ち手の種類
弁護士用の職印は、印面が丸い「丸印の職印」と、印面が四角い「角印の職印」の2種類。そして、それぞれ持ち手がついているタイプと、持ち手のない寸胴タイプがあります。
弁護士の方は、特殊な規程がない限りどの形で職印を作成しても構いません。
日本の会社における商慣習では、実印や銀行印などの登録印は丸印、法人の認印に角印を使用することが多いです。
弁護士の職印を作成する場合も、この使い分けを参考にできるでしょう。
【文字】フルネームと肩書が入る
弁護士の職印には、3列の縦書きで氏名と「弁護士」という肩書を入れることが一般的。丸印の職印は、真ん中に「弁護士」という文字を入れ、印影の右側に名字、左側に名前が入るように作成します。
角印の職印は、「弁護士+フルネーム+之印」という印影になります。
【書体】篆書体や印相体が一般的
職印の書体として一般的なのは、篆書体や古印体。篆書体は複雑な印影で雰囲気のある書体です。一方、古印体は読みやすく、印影の名前や肩書が一目で分かります。
丸印の職印の場合は、2種類の書体を組み合わせて作成することもできます。
【サイズ】直径は16.5mm ~ 24.0mm
弁護士の職印は個人印鑑よりも大きく、丸印の職印は16.5mm ~ 21.0mm、角印の職印は18.0mm ~ 24.0mmで販売されていることが多いです。また、法人印鑑では、角印は丸印よりも一回り大きく作成することが多いため、形の違う職印を複数作成される弁護士の方は、2種類の職印のバランスを考えても良いでしょう。
【素材】耐久性を重視
弁護士の職印は、登録してからも実務で使用するため、変形しやすいゴム印などではなく、耐久性のある素材で作成することをおすすめします。高い耐久性や朱肉の付きやすさで人気の素材の例としては、木材の薩摩本柘、黒水牛、個人印鑑にもよく選ばれているチタンなど。
印材によって職印の見た目に個性が出るので、ぜひ好みでお選びください。
以上が弁護士の方が職印を作る際に一般的な作成ポイントですが、よりイメージしやすいように、実際に弁護士の方が使われている職印について、次の項目で見ていきたいと思います。
現役弁護士にインタビュー!実務における印鑑の使い方
それでは、弁護士の方に、お持ちの職印についてお話いただきましょう。弁護士・職印プロフィール
現役の女性弁護士。2011年に弁護士登録。丸印の職印を3本(全て18.0mm/柘)所持。
※写真はイメージ画像
ー今お使いの職印はどのように選びましたか?
所属していた弁護士事務所がよく利用していた印鑑屋さんで作成しました。サイズや素材は、勤務先の指示に従って作りました。ただ、丸印を選んだ点には、「角印の職印よりも押しやすいイメージだった」という理由があります。
ー弁護士の方は職印の登録が義務となっていますが、実際に職印を使用する機会は多いですか?
職印は毎日使います。裁判所に提出する書面には必ず職印を捺印する必要がありますし、裁判所で書類を受け取る際に受領印として職印を押印することもあります。その他、役所で依頼者の戸籍謄本を取得する時などにも使います。
ー同じ職印を3本お持ちなのですね。
持ち歩く用、保管用、担当事務職員が持ち歩く用に使い分けています。日本弁護士連合会のページによると、弁護士会に登録する職印の他に、最低1本は印鑑を作ることが推奨されています。形や大きさを変えて作成し、受領印などとして使う弁護士事務所もあるようです。
ー実務でも職印を使うとなると、複数本の職印を作成するというケースも少なくないのですね。ありがとうございました。
職印の値段と注文におすすめのお店
弁護士用の職印は、10,000円~30,000円程度で作成できます。印鑑専門店や通販サイトで購入可能ですが、人件費等を削減できることから、料金はネット通販で作成する方法が安いです。
即日発送に対応しているお店も多いので、最短で注文の翌日(届け先の都道府県によって異なる)に職印を受け取ることも可能。
ここでは、弁護士用の職印を作成できる主な印鑑通販サイトを3社ご紹介しましょう。
印鑑通販サイトの最大手:ハンコヤドットコム
ハンコヤドットコムは、業界最大手の印鑑通販サイト。2018年には上場し、実績もあり安心して職印を購入できるお店です。特にチタンの職印の種類が充実しています。
この通販サイトの詳細へ
豊富な種類と安い値段が魅力:はんこプレミアム
低価格ながら高品質の職印を作成できることで人気のはんこプレミアム。最安値で3,580円という破格で職印を作成できます。また、はんこプレミアムは書体の種類が豊富なので、好きな書体で納得のいく職印を作ることができるでしょう。
この通販サイトの詳細へ
2本以上の購入で割引:Sirusi
新鋭印鑑通販サイトのSirusiでは、ひのきや楓などの珍しい木材で弁護士用の職印を作成できます。また、Sirusiで職印を購入すると、2本で10%の割引で送料も無料。複数本の職印を作成することが多い弁護士の方に嬉しい価格設定です。
この通販サイトの詳細へ
弁護士としての門出を祝うアイテムとして、ぜひ個性の光る職印を作成してみてはいかがでしょうか。