認印として使用する、開業の際に作る先生印(資格印・肩書印)
税理士の職印を調査!用途や印鑑の作成ポイントを解説
税理士には、職印を必ず作成しなければいけないという法律上の決まりはありません。
ただし、署名のように、業務で発行する書類の効力を証明する目的で、認印(登録していない印鑑)として職印を使用している税理士の方も多くいらっしゃいます。
このページでは、【税理士はどのような職印を作成すれば良いか】という印鑑の作り方のポイントを、税理士の方の職印を実際にご紹介しながら解説。
それでは、早速見ていきましょう。
職印の種類と作成ポイント
税理士の方が職印を作成する際のポイントは、以下の5つ。- 形を選ぶ
- 印影に入る文字を確認する
- 書体を決める
- サイズを決める
- 素材を選ぶ
職印の形状は2種類
職印には、印面が丸い丸印タイプの職印と、四角い角印タイプの職印という2種類があります。税理士の方は、どちらの形状で職印を作成しても構いません。
一般的に、法人印鑑は、重要な契約書などには丸印、領収書などの比較的重要度の低い文書には角印を使用することが多いです。
そのため、税理士の方の場合も、用途に応じて職印の形状を選ぶと良いでしょう。
もしくは、2種類の職印を作成して、押印する書類ごとに職印を使い分ける方もいらっしゃいます。
印影に入る文字
税理士の方の職印の印影に入る文字は、基本的に個人のフルネームと「税理士」という肩書き。 丸印と角印で、印影のレイアウトが少し違います。丸印の場合は、縦書きの3列で、真ん中に「税理士」という文字、印影の右側に名字、左側に下の名前が入ります。
角印の場合も3列の縦書きですが、「税理士○○○○(名前)之印」という文字が入ることが一般的。
名前の文字数などに応じて、印影のバランスが良くなるように彫刻されます。
印鑑の書体の種類と、職印に一般的な書体
印鑑には様々な書体の種類がありますが、職印の書体としては「篆書体」もしくは「古印体」を選べることが多いです。篆書体は複雑な印影で可読性が低いことから、偽造防止に効果的と言われ、実印や銀行印によく選ばれている書体。
古印体は読みやすい書体のため、認印によく選ばれています。
法人印鑑の雰囲気を重視される税理士の方は篆書体、親しみのある書体をご希望の税理士の方は古印体を選ぶと良いでしょう。
税理士の方の職印のサイズは自由
税理士の方の職印には、印面のサイズに決まりはありません。ただし、一般的に販売されている職印のサイズは、丸印が16.5mm~21.0mm、角印が18.0mm~24.0mmが多いです。
ちなみに、法人印鑑は「角印を、丸印より一回り大きいサイズで作成すると、両方捺印した時にバランスが良い」と言われています。
丸印と角印の職印を両方作成する予定の税理士の方は特に、2種類の職印を違うサイズで作成してはいかがでしょうか。
素材は好みで選ぶ
職印は業務で使用する大事な印鑑ですから、長持ちする耐久性のある素材で作成する良いでしょう。職印として販売されている印鑑は、耐久性の高い印材が使われていることが多いため、基本的には好みで選んで問題ありません。
税理士の方におすすめの職印素材には、低価格が魅力の木材「柘」、印鑑の伝統素材である「黒水牛」、次世代素材として人気が高い「チタン」などがあります。
それでは、ここまでのポイントのまとめましょう。
税理士の職印の作成ポイント
- 形:丸印もしくは角印、2種類の作成も可能
- 文字:フルネームと「税理士」という肩書が入る
- 書体:篆書体もしくは古印体が多い
- サイズ:角印は、丸印よりも一回り大きいサイズがおすすめ
- 素材:「柘」「黒水牛」「チタン」など耐久性の高い素材が良い
職印作成のポイントは上記の通りですが、実際に税理士の方がどのような職印を作成し、どのような場面で使用されているかも気になることろ。
そこで、現在も現役でご活躍されている税理士の方に、お持ちの職印について教えていただきたいと思います。
ベテラン税理士のハンコ事情
今回、税理士の型を代表して職印についてお話を伺うのは、この方。インタビューさせていただいた税理士
税理士歴33年の男性。東京都内に税理士事務所を構えるベテラン税理士。
※写真はイメージ画像
この税理士の職印プロフィール
- お持ちの職印:角印 (サイズ:15.0mm/素材:柘)
- 購入場所:店舗
- 職印の決め手:実用性
以前勤めていた会計事務所で角印を使用していたため、独立して個人で税理士事務所を設立する際、職印を作成しました。
今使用している職印は、エッサムという、税理士・会計士のオフィス用品を取り扱う店舗で発注しました。
価格は1万円くらいだったと思います。
―職印を作成する際は、実用性にこだわられたとか。
そうですね。素材は、長持ちする柘を選びました。
―確かに、柘は耐久性のある木材で、しかも価格も手頃なので、職印をはじめ印鑑素材として人気ですね。 職印には丸印と角印の2種類がありますが、角印を作成された理由は何でしょうか?
職印と一緒に個人の実印を押印することがあるのですが、その実印が丸印なので、並べて押す時にバランスが良く見えるように、角印の職印を選びました。
―書体についてはいかがですか?
私の職印は、読みにくい書体で…
―篆書体でしょうか。篆書体は威厳のある雰囲気の書体で、職印の書体でよく選ばれていますよね。 作成された職印を、実際に使用する機会は多いですか?
毎日使っています。領収書や源泉徴収票に押すことが多いです。
―毎日!申告や登録の必要がないとはいえ、税理士の方にとって、職印は日常的に仕事で使う印鑑なのですね。どうもありがとうございました。
税理士の職印を注文できる印鑑通販サイト
職印は、印影に個人のフルネームが入る印鑑のため、三文判(大量生産されている印鑑)ではなく、印章専門店でオーダーして作成します。税理士用の職印の価格は、サイズや素材によって違いますが、10,000 ~ 30,000円程度が相場。
そして、よりお得に職印を購入するには、印鑑通販サイトを利用するという方法があります。
これはなぜかというと、印鑑通販サイトは、人件費などの固定費の削減により、店舗よりも安い値段で職印を販売できるため。
時間や所在地を問わず職印を注文できる点もメリットです。
通販とはいえ、実店舗も構えていて高品質な印鑑を取り扱っているお店も多く、最近では職印以外にも、個人の実印や会社印鑑などを印鑑通販サイトで購入する方も増えています。
職印作成におすすめのハンコヤドットコム
数ある印鑑通販専門店の中でも、職印を販売していて、税理士の方にも安心して印鑑の購入をおすすめできるのは、ハンコヤドットコム。
職印を含め年間45万本以上の印鑑を出荷する、業界最大手の印鑑専門サイトです。
ハンコヤドットコムでは、6,770円から税理士用の職印を作成できます。
また、専門店のため、職印以外に税理士の方が業務で使用することもあるゴム印などの印鑑や、朱肉などの印鑑小物も充実しています。
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