作成したスタンプやはんこ(はんこ)の劣化を防ぐおすすめの使い方
ゴム印の掃除方法~インクをキレイに落とす裏ワザと手入れを紹介~
ゴム印は、長年使い続けているうちに印面に汚れが付着し、印影がかすれて不鮮明になりやすい印鑑。
また、実印や銀行印などに使用する印鑑とは掃除方法が異なる部分もあるため、注意が必要です。
このページでは、身近なアイテムで簡単にできる、ゴム印の正しい掃除方法と、長くゴム印を使用するための使い方のポイントをお伝えします。
普通の印鑑との違い
ゴム印の印面はゴムで作られているため、正しいやり方で掃除をしてあげないと、印面が劣化してしまう恐れがあります。まずは間違ったゴム印の掃除方法と、一般的な印鑑の掃除方法との違いを見ていきましょう。
間違ったゴム印の掃除方法
ゴム印は「油」、「アルコール」、「乾燥」、「熱」が大の苦手。ゴム印の手入れに油を使うことはないと思いますが、ゴム印の印面が油に触れると、ゴムの分子の隙間に油分が入り込むこみ、ゴムが柔らかくなったり、膨らんだりする膨潤という現象を起こすので注意しましょう。
印面の劣化を防ぐためにも、油やアルコールには充分注意することが大切です。
さらに、乾燥と熱に弱いというのも、ゴムが持つ特徴のひとつ。例えば、ゴム印を掃除した後にドライヤーで乾かすのは、劣化を早める原因になるのでやめましょう。
また、ゴム印を丸ごと水洗いするやり方も適切な掃除方法とはいえません。
水でゴム印の印面そのものは劣化しませんが、本体が水に濡れると印面との接着部分が剥がれてしまうことがあるため、ゴム印の水洗いも避けましょう。
ゴム印と一般的な印鑑では、作成された材質が異なる場合があります。
銀行印などの重要な印鑑にも使われている印材・水牛の印鑑の手入れに椿油などを使うことがありますが、水牛の角とゴムでは材質の種類が違うので、同じやり方で手入れをするとゴム印を劣化させてしまいます。
ゴム印以外の印鑑の掃除方法は、以下のページを参考にしてみてください。
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・印鑑の掃除方法
ゴム印の掃除方法
ゴム印を掃除する方法はいくつもありますが、ゴム印は身近にあるものを使って、簡単に汚れを落とすことができます。ゴム印を劣化させることなくキレイに掃除するには、次の方法を試してみてください。
セロテープを使った掃除
ゴム印の印面にセロテープの接着面を軽く当てると、紙の粉やホコリなどの汚れが取れやすいです。ちなみに、シヤチハタ株式会社が製造している「シャチハタ」や「ネームペン」の印面を掃除する時も、セロテープでの掃除がおすすめ。シャチハタの印面は特に柔らかいゴムなので、セロテープを使った掃除が適しています。
どうしても汚れが取りにくい時は、ガムテープを使ってみましょう。
ブラシを使った掃除
ブラシでゴム印の掃除をする時は、強い力で掃除をすると、ゴム印の印面が削れてしまうことがあるため、あまり力を入れ過ぎないのがコツです。印鑑専用の掃除ブラシが理想ですが、歯ブラシで代用しても問題ありません。 歯ブラシを使って掃除をする時は、なるべく毛の柔らかい歯ブラシを選びましょう。
輪ゴムを使った掃除
輪ゴムも、ゴム印にとっては立派な掃除道具になります。 用意するのは1本の輪ゴムだけで、とても簡単な掃除方法です。- ゴム印の汚れが飛び散らないよう、台の上にティッシュペーパーを敷く
- 輪ゴムを指先に3回ほど巻きつける
- ゴム印の印面を巻きつけた輪ゴムでこする
たったこれだけの手順で、驚くほどゴム印の汚れを落とすことができます。
洗剤を使った掃除
ゴム印の掃除は、洗剤を使った掃除も可能。ブラシの先に少量の中性洗剤をつけて、円を描くようにこすると、汚れが浮き出ます。そして、水洗いはせず、濡らしたティッシュペーパーなどで洗剤の泡を拭き取りましょう。
洗剤を使う場合は、必ず中性洗剤を選びます。これは、中性洗剤で掃除するとインクの乗りが良くなり、ゴム印の印影が鮮明になるためです。
ゴム印専用の掃除クリーナーを使った掃除
ハンコ通販サイトなどで購入できる、ゴム印専用の掃除クリーナーを使う方法もおすすめ。ゴム印専用の掃除クリーナーはねり消し状になっており、粘着力で印面の汚れを取り除きます。手元にクリーナーがない時は、普通のねり消しで汚れを消すやり方でも大丈夫です。
ハンコ通販サイトは短い納期で指定の住所に届けてくれるお店も多く、ゴム印やスタンプ台、その他の判子などを格安価格で取りそろえているので、会社で印鑑をよく使う方にも便利です。
長持ちさせるには日々の手入れを
汚れをためてしまうと、その分ゴム印の掃除は大変になります。そのため、ゴム印を長持ちさせるには、汚れが目立ってきたら掃除をするのはもちろんのこと、日々の手入れも大事です。
汚れをためないようにする
ゴム印は1度でも使用すると、印面に汚れが付着します。捺印したらティッシュペーパーなどでこまめに拭くだけでも、汚れがたまりにくくなります。
部屋やデスク周りを片付ける
片付けが行き届かない部屋ではゴム印の扱いが雑になり、キャップなども紛失しがち。キャップが外れたゴム印は汚れがたまりやすいので、部屋やデスク周りの片付けも意識しましょう。
油性ではなく水性のインクを使う
ゴム印のインクには油性と水性の2種類がありますが、油性インクの方が水性インクよりもゴム印に汚れがつきやすいです。ゴム印の掃除に手間をかけたくない方は、水性インクを使うようにしましょう。
ゴム印にインクをつけ過ぎない
捺印する時にゴム印にたっぷりインクをつける方がいますが、これもゴム印の掃除が大変になる原因です。インクをつけ過ぎるとキレイな印影にならないこともあるので、インクは適量を心がけましょう。
ゴム印を長持ちさせるためには、手入れをして汚れをためないことが大切。
ゴム印の掃除道具は、自宅や会社に常備してあるアイテムなので、ぜひ定期的にゴム印の掃除をする習慣を持ちましょう。